※この記事は、私が妊娠していた時(2017年)の体験談です。

今は基準が厳しいから妊娠糖尿病と診断される人が多いけど、ちゃんと食事に気を付けてたら大丈夫ですよー。
と言われましたが、結局インスリン注射まで経験する事になりました。
遺伝的な要因が大きいので、糖尿体質の人は生まれてくる赤ちゃんや母体の為にも気を付けなければなりません。
妊娠糖尿病になった人は将来糖尿病になる可能性が高いので出産後も注意が必要です。

ちなみに先日血液検査をする機会がありましたが、意外と血糖値は問題無しでした。
この記事の内容(クリックで移動)
妊娠糖尿病とは

妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。
「日本産科婦人科学会」より引用
なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めません(後略)
妊娠中は血糖値が上がりやすくなるので、その影響で基準値を超えると『妊娠糖尿病』と診断されます。

妊娠中は胎盤から出るホルモンの働きでインスリンが抑えられ、血糖値が上がりやすくなります。
症状
赤ちゃん

低血糖
母体から赤ちゃんに糖が供給され過ぎて、赤ちゃんがインスリンを分泌→赤ちゃんの血液中の糖が少なくなる。
新生児低血糖では、元気がない、振戦(震え)、無呼吸や多呼吸などの呼吸異常、活気がない、泣き声の異常(甲高い泣き方)、けいれん、頻脈、多汗、皮膚蒼白、チアノーゼ、おっぱいの飲みが悪いなどの症状が現れることがあります。
「産科医療研究ネット」より引用
その他
巨大化、流産、奇形、心臓の肥大、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など。
母体

妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症・腎症およびそれらの悪化
妊娠糖尿病になりやすい人
- 肥満
- 家族に糖尿病の人がいる
- 高齢出産(35歳以上)
- 尿糖の陽性が続く場合
- 大きな赤ちゃんを産んだことがある人
- 原因不明の流産・早産・死産の経験者
- 羊水の量が多い
- 妊娠高血圧症候群の人、もしくは過去に既往がある人
検査方法

妊婦検診の時に検査をしました。
(好きな時間にごはんを食べてOK)
- 甘い炭酸水を飲む
- 1時間後採血
(前日21時~検査まで絶食)
- 採血
- 甘い炭酸水を飲む
- 1時間後採血
- 2時間後採血

すきっ腹で甘い炭酸水を飲むのが結構キツかった・・
妊娠糖尿病と診断されたら
毎日血糖値を測定&食べたものを記録

- 一日4回血糖値を測定する
(起きてすぐと、毎食2時間後) - 自己管理ノートに血糖値を記入
- 朝昼晩、何を食べたか記録する(食事の写真を撮ると説明しやすい)
- 定期的に病院に行き専門の先生に『血糖値』と『食べたもの』を報告する(糖尿病について教えてもらったりアドバイスをしてもらう)
- 血糖値が高い日が続くと先生からインスリン注射の圧をかけられます・・

①~③は毎日しないといけません。結構大変・・
血糖値を測定する方法

- 採血部位を消毒用エタノール綿で消毒する。
- 測定器にセンサーチップ(血を吸わせる使い捨ての試験紙のようなもの。写真左下)をセットしてスタンバイ。
- 穿刺具(写真左上)で指に針を刺して血を出す。
- センサーチップに血をつけると測定器に血糖値が表示されるので自己管理ノートにメモ。

本体はレンタル、消耗品は病院で購入して1万円くらいかかったと思います・・(なくなったらその都度追加購入)
血糖値測定の感想


輪ゴムでパチッとした時くらいの痛さです。
裁縫で針を指に刺した時くらい血が出ます。
指先は怖いので、手のひらの下の方で採血していました。
最初は怖かったけど、慣れるとわりと平気。
血の量が少ないとエラーが出てやり直さないといけないので、怖がらずに思いっきり刺しましょう。
仕事中や外出中も測定しないといけないので大変でした。
血糖値を改善するには
食生活を見直す


毎日の食生活を見直して、血糖値が正常値に収まるように努力します。
ご飯の食べる順番
『野菜→汁物→魚や肉→ご飯』の順番で食べると血糖値の急激な上昇を防ぐ事ができます。
ご飯を食べる回数を増やす
1日3食ではなく、5食にして1度の量を減らすと良いそうです。
野菜をたくさん食べる
ただし糖質が多い野菜もあるので食品の糖質量をきちんと勉強する。
ドレッシングは糖質が低いものを選ぶ。
さつまいも、かぼちゃ、とうもろこし、じゃがいも、ごぼう、れんこん、里いも、玉ねぎ、人参、ゆりねは糖質が多いので注意が必要です。
「ビッケベーグル」より引用
炭水化物は控えめに
良質なたんぱく質をメインにバランスの良い食事を心がける。
水溶性食物繊維
食事の前に水溶性食物繊維を摂ると血糖値の上昇を緩やかにしてくれる。
その他
ドカ食いをしない。
ゆっくりよく噛んで食べる。
寝る前や遅い時間は食事をしない。
適度な運動をする。

遺伝要因が大きいので、あまり数値が改善されなくてもストレスを溜め込まず地道に自己管理をしましょう。
糖質オフの食材や宅食サービスを利用する
60品から選べる低糖質の宅食
全てのメニューが糖質30g・塩分2.5g以下。
専属シェフと管理栄養士が開発しています。
冷凍で届くので、食べる時はそのままチンするだけ。
冷凍庫のスペースが確保できるなら楽して栄養管理ができるのでオススメです。

ファスティングをする時に何度か購入していますが結構美味しいです。
たくさん食べる人には物足りない量だと思いますが、低糖質弁当なのでそこは仕方ないですね・・。
お米が大好きな人に糖質&カロリーOFFのお米
国産の米粉を使用しているので本来のお米に近い味です。
食物繊維が豊富なので整腸作用も期待できます。
低糖質のパンやスイーツ
菓子パンや総菜パン、ケーキ、アイスクリーム、焼き菓子、チョコレートなど種類が豊富。
ギフトセットもあるのでダイエット・糖質制限中の人へのプレゼントに良さそうですね。
冷凍保存なので余計な保存料は入っていません。
有機ふすまやバター、生クリームを使用する等(マーガリン不使用)原材料もかなりこだわっています。
インスリン注射

食生活を改善しても血糖値が下がらない場合、お医者さんの判断でインスリン注射を使用します。
一日3回(毎食前)自分でインスリン注射を打ち、血糖値を下げます。
インスリン注射の使用方法

- 消毒用エタノール綿で消毒する。
- 本体に使い捨ての針をセットする。
- 液を少し出してちゃんと出る事を確認する。
- 単位設定ダイアルを医師に言われた数字に合わせる。
(液体の出る量を調整できる。私は最小の2でした。) - 注射部位(お腹、太もも、二の腕等)に注射針を垂直に刺す。
- 注入ボタンを単位設定ダイアルがゼロになるまで押す。
- 注入ボタンを押したまま針を抜く。
- 注射部位は揉まず、エタノール綿で押さえる。
- キャップをして冷蔵庫へ。
インスリン注射の感想

全然痛くない時とちょっと痛い時がありました。
これはもう運らしいです・・
針がかなり細くて短いので、普通の注射に比べると痛みが感じにくいです。
それでも最初は自分で注射を打つのが怖すぎて30分くらい打てませんでした・・(初回は旦那に打ってもらった)
注射する部位はお腹や上腕部、太ももなど。
やっているうちに多少慣れましたが、できればもうやりたくないですね・・
「http://www.ohtsuka-iin.jp/byouki/dm_pain_injection.pdf」より引用
まとめ

- 妊娠中は血糖値が上がりやすくなり、その影響で基準値を超えると『妊娠糖尿病』と診断される
- 赤ちゃんの主な症状は、低血糖、巨大化、流産、奇形、心臓の肥大、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡等
- 妊婦検診で妊娠糖尿病と診断されたら、毎日血糖値測定をして食事内容を見直す
- 改善されない場合、インスリン注射を使用
血糖値測定とインスリン注射を毎日コツコツ頑張りましたがお腹の赤ちゃんはみるみる成長し、37週の時点で推定体重は3,500gに・・
(出産時の理想体重は2,800~3,200g)
かなり焦りましたが、うっかり38週でフライング出産。
実際は3,100g。
妊娠中の体重増加は12kgでした。
(私の体形で理想体重増加は7~12kg程度)
妊娠糖尿病と診断されたおかげで専門の先生からしっかりアドバイスをして頂き、毎日血糖値測定をする事で
「私はこれくらいのメニューを食べるとこれだけ血糖値が上昇するんだな」と知る事ができたので、結果的に良かったのかもしれません。
しっかりサポートをしてもらえたので安心して出産する事ができました。

でもやっぱり針が怖い!!
そして増える医療費・・
日ごろからの健康管理が大事だと思いました。