子どもが2歳の頃。
タブレットでYouTubeを見せていたんですが、少し目を離した隙に・・

ワンクリック詐欺のサイトにアクセスしていました。
YouTubeの画面を見ると、コメント欄に大量のURLが書き込みされていました・・
見るからに怪しいURLでしたが、小さな子どもだとよく分からずにタップしてしまう可能性は十分にあります。
子どもにスマホやタブレットを触らせる場合は事前にしっかり対策をしましょう。
この記事の内容(クリックで移動)
ネット詐欺とは
インターネットを利用した詐欺行為。
あらゆる手段を使って個人情報を盗み、金銭を騙し取られます。
ワンクリック詐欺


アダルトサイトに登録完了しました。
登録料はこちらからお支払いください。

おめでとうございます!あなたは当選しました。
こちらのURLから景品を受け取ってください。

ウイルスに感染しました!
今すぐこのアプリをダウンロードしてください。
このような手口でURLやリンクボタンをクリックさせて、料金の請求をされます。
カメラのシャッター音を鳴らしたり、警告画面が大きく表示されたり、バイブレーションの振動などでかなり攻めてきます。(このような表示は多くの場合がウソです)
フィッシング詐欺
実在する企業の名前でなりすましメールを送り、偽サイトにアクセスさせて個人情報を盗む手口。

ネット詐欺に引っかかるのなんて子どもか高齢者くらいでしょ。
と思うかもしれませんが、中にはかなり手口が巧妙な詐欺サイトもあります。
例えば一昔前に被害が多かった偽佐川急便のフィッシング詐欺。

- 偽佐川急便から不在通知のショートメールが届く
- URLにアクセスすると上記のような偽物サイトに飛ぶ
- 危険なアプリのインストールを誘導されたり、入力した個人情報を悪用される
スマホが自動で意図しない動作を始め、勝手にプリペイドカードを購入させられたりスパムメールを大量に送信するようになったという被害が報告されています。

何も考えずにURLにアクセスするのは危険です。
少しでも怪しいと感じたらネットで調べたり、公式サイトからアクセスしましょう。
トレンドマイクロのサイトでは、URLを入力するだけでそのサイトの安全性を確認することができます。
怪しいサイトにアクセスしてしまった時の対処方法

- 個人情報を入力しない
- 記載された番号に電話をかけない
- 買い物をしない
- アプリをダウンロードをしない
- 勝手に電話が繋がってもすぐに消す。
ワンクリック詐欺に対して支払いをする義務はありません。
とにかく入力や発信などの操作は一切せず無視してください。
一度自分から連絡をしてしまうと、さらにしつこく請求される可能性があります。
請求画面を印刷またはスクリーンショットで保存しておくと、(後に警察や弁護士に相談する事があれば)証拠として提示できます。
ごく稀に裁判所から支払督促が届く事があるそうです。
その場合、放置せずに消費生活センターなどに相談しましょう。
警告ポップアップの消し方

スマホやタブレットの場合は以下の操作で消す事ができます。
- ブラウザを開きタブを削除
- アプリを全て終了
- 「設定」→「safari」→「履歴とwebサイトデータを消去」
- ブラウザを開きタブを削除
- アプリを全て終了
- 「設定」→「アプリ」→「ブラウザ」→「キャッシュを削除」(端末によって多少方法が違います)
- 「閲覧履歴削除」もしておいた方が良いと思います。
ウイルスが心配な場合

- すぐにネットを切断(機内モード)
- タブを消して履歴とキャッシュの消去
- 知らないアプリがインストールされていないか確認
- 念のためウイルススキャン
スマホは主にアプリをインストールして感染します。(ただし、メールを開いたりWEBサイトを閲覧しただけで感染する場合もあるそうです・・)
アプリをインストールする時はダウンロード数や口コミなどを確認し、怪しいアプリではないか確認しましょう。

ちなみにiPhoneはアプリの審査が厳しいのでandroidと比べて不正アプリが少ないそうです。
ウイルスに感染した場合どうなる

- スマホに保存された個人情報や連絡帳、写真などを外部に送信
- 盗聴・盗撮
- 遠隔操作で勝手に動く
- SNS乗っ取り
- ランサムウエア(身代金要求型ウイルス。ファイルや端末がロックされ金銭を要求される)
- 操作していないのに勝手に動く
- カメラが勝手に起動する
- 動作が重くなる、端末が熱くなる
- バッテリーの消耗が早くなる
- データ通信料が増える
- 身に覚えがないアプリがインストールされている
ウイルス対策

- セキュリティソフトを使用する
- できるだけ早くOSやアプリをアップデートする
- パソコンに接続する場合、パソコンもウイルス対策をする(※1)
- Wi-Fiの自動接続をオフ(※2)
- 公共Wi-Fiで接続する場合、「身元不明のものに接続しない」「個人情報を入力しない」「パスワードで保護されていないWi-Fiを利用しない」
- 知らないサイトへのアクセスは控える
- アプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロードする(むやみにダウンロードしない)
(※1)ウイルス感染しているパソコンに接続するとスマホにも感染してしまう場合があります。
(※2)悪意ある第三者が用意したセキュリティの甘いWi-Fiに接続され、ハッキングされる可能性があります。
子どもがスマホやタブレットを安全に使用するために
チャイルドロックをかける
「YouTube kids」など、安全なアプリだけを使用できるようにし、それ以外の操作はできないように設定できます。
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「アクセスガイド」
- 「アクセスガイド」と「ショートカットを表示」をオン
- チャイルドロックをしたい画面でホームボタンを3回押す
- 「アクセスガイド」→「開始」→「パスコードを設定」
- 終了したい時もホームボタンを3回押す(パスコード入力で解除)
好きなチャイルドロックのアプリを選んでインストールする
(もともとチャイルドロック機能がついている端末もある)

iPhone、iPadは「スクリーンタイム」機能を使うとアプリ使用制限などができます。
セキュリティソフトをインストールする
セキュリティソフトをインストールしていれば、不正サイトにアクセスしようとしても事前にブロックしてくれます。
普段から画面をロックする
毎回解除するのが面倒ですが、子どもにイタズラをされる事があるので必ず設定しておきましょう。
また画面ロックをしていないと、カバンの中で画面が反応して誤作動したり、スマホを紛失した時に不正利用をされてしまう場合も。
相談窓口

国民生活センター・消費生活センター
https://www.kokusen.go.jp/map/index.html
都道府県警サイバー犯罪窓口
ウイルス感染、フィッシング詐欺など、様々なサイバー犯罪に関する相談を受けています。
脅迫や恐喝など、悪質な業者に目をつけられてしまった場合も。
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.html
情報処理推進機構(IPA)
一般的な情報セキュリティ(主にウイルスや不正アクセス)に関する技術的な相談に対してアドバイスを提供する窓口
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/
偽のセキュリティ警告画面が表示された場合の対処や、アプリをインストールしてしまった場合の対処がこちらに記載されています。
お使いのセキュリティソフトのサポート窓口
各窓口へ。
問い合わせをする前に、まずは各サイトに記載されている「よくある相談」をしっかり読みましょう。
法テラス
法テラスは、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所です。
問題を解決するための法制度や手続き、適切な相談窓口を無料でご案内してもらえます。(通話料はかかります)
https://www.houterasu.or.jp/service/shouhishahigai/index.html

ネット詐欺の解決を装った悪質なウェブサイトや行政書士に注意!
高額な相談料を請求される場合があります。
まとめ

- 子どもにスマホやタブレットを触らせる場合、セキュリティソフトやチャイルドロックなどで危険サイトにアクセスしないように対策をする。
- ワンクリック詐欺は無視・支払い義務無し。(万が一裁判所から支払督促が届いた時は対応する)
- 怪しいサイトにアクセスしてしまった場合、入力や発信などの操作は一切しない。
- 警告ポップアップはほとんどの場合消せます。
- スマホやタブレットは主にアプリのインストールによってウイルス感染します。
- ウイルスは日々進化しています。日頃自分ができる対策をしっかり行いましょう。
スマホやタブレットは多くの個人情報が保存されているので取り扱いには十分注意しましょう。
ウイルスに感染すればアドレス帳に登録している人達にも迷惑を掛けてしまう場合があります。
また、最悪保存しているデータが使えなくなる場合もあるので日頃からバックアップを取るようにしましょう。
ちなみに・・
子どもが詐欺サイトにアクセスしてしまった後、「ネット切断」→「キャッシュ削除」→「アプリがインストールされていないかチェック」→「ウイルススキャン」で特に何も起こりませんでした。良かった・・

急いでセキュリティソフトを導入しました。